今回は歯科矯正のワイヤー治療は繊細だというお話です。
ワイヤー矯正は繊細
矯正開始から7ヶ月時点お話です。この時の装置はワイヤーを固定するタイプでは無く、ワイヤーが通るだけの簡単な装置が付いている箇所がありました。
この簡単な装置が付いている理由は
・ワイヤーを固定する装置が大きく、歯の重なりがある場所に入らない
・歯を回転させたいが、その場所に固定の装置が付けられない
になります。
治療前の歯型を真上からイラストにしたものがこちらです。
上の2点の理由が顕著に現れている歯が左の5番です。
(ピンクの色の歯です)
歯の正面の中心が矢印の位置で、この歯をオレンジの矢印の方向に回転する必要があります。
単に歯を外側へ移動するのであれば、開いている部分に大きな装置を付けて引っ張れば良さそうです。
しかし噛み合わせや歯の機能を考えると、歯を回転させる事も重要な要素になっています。
このような場合に小さな装置が取り付けられ、矯正を進めています。
最後に
矯正治療は単に歯を移動するという事だけでなく、機能的な面も踏まえて細かく調整をしています。ワイヤーや装置も含めて複雑に力を作用させています。
また「歯の移動を早くする事=治療が早く終わる」にはならないのだと思いました。
治療が早く進む事は良いことですが、上記のように早く移動するを目的にするのと歯並びに良い治療が必ずしも一致しないという事を知りました。
ある程度の時間を要しても、噛み合わせ等をしっかりと考えて治療して下さる病院を選ぶ事も重要ですね。
歯の状況に合わせて「装置や設置場所、ワイヤーの加工」が行えるこのワイヤー矯正の治療は合理的で良い矯正方法だと思いました。
見た目の悪さでワイヤー矯正を敬遠する気持ちも理解出来ますが、「メリットも十分にあるよ!」という事が伝われば幸いです。
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