この記事は矯正を始めて約1年後の頃のお話です。
下の奥歯が少し後方へ移動したかも?と思ったので少しご紹介します。
下あご奥歯は後方への移動が難しい
下あご奥歯は後方への移動が難しい
「下あごの奥歯は後方への移動が難しい」というのは、私が矯正の無料相談を受けた時に言われたお話です。無料相談のお話は下記の記事にてご紹介済みなので、気になる方はお読み下さい。
矯正の治療を始める前に病院選びの参考になる「歯科矯正の無料相談」
下あごの奥歯は後方(奥)へほとんど動かない上に、前に出る可能性が高いそうです。
それでヘッドギアの着用が必要だと言われました。
それについて少し補足説明をしてみます。
まず下あごですが、人間の頭蓋骨を横から見るとこんな感じです。
(フリー画像の頭蓋骨のイラストを使用しています。)
注目は矢印の方向です。
下あごの水平方向の上下の位置を見ると、前歯へ行くほど下がっています。
自分の顔をさわると分かりますが、下あごの奥歯(後方)側から、あご先に向かって下がっています。
人間のあごはこのように出来ています。
その上、地球には重力があります。
なので奥歯は前面へずれるような、落ちるようなテンションがかかっていると考えられるそうです。
イラストで言うと矢印の方向に力がかかっているという解釈ですね。
歯科矯正の治療で使うヘッドギアについて
それで歯科矯正で奥歯を後方へ移動させたい場合どうするか?と言うと、矯正用のヘッドギアを付けるそうです。このヘッドギアを用いて顎が前にズレない事と、後方へ押し上げる力を加え続けるのだそうです。
しかもそれは長時間の着用が好ましいと説明を受けました。
*結局この病院での治療は選択しなかったので、ヘッドギアを付ける事はありませんでした。
歯の傾きの変化による奥歯の移動
歯の根の位置が同じなら、傾きの変化では?
私のブログ記事は私の治療中にお話がメインなので私のお話に戻します。私の矯正ではヘッドギアを最後までつけませんでした。
それでもこの時は、何となく奥歯が後方へ移動したかのように感じていました。
しかし先のお話の通り、下あごの奥歯の後方移動はしにくいと言うお話でした。
ではなぜそう感じたのでしょう?
それで少し考えてみたのですが、奥歯の生えている位置が同じでも、歯の傾きが変わって移動した様に見えるのではないか?という事です。
ここでイラストを交えて説明します。
ガイドラインは傾きを変える前の歯の位置を表しています。
ピンクのラインは歯の根の位置。
黄色のラインは歯の上面の後ろ方の位置。
歯の根の位置(ピンクのガイドライン)を替えずに歯の上面の角度を水平に近づけたものが下側のイラストです。
いかがですか?
こうして傾きを変えるだけで歯が後方へ移動したように見えませんか?
そもそも私の奥歯は、横向きに生えた親知らずが生えていました。
それを抜いたので斜め前方にかかる力が無くなった事もあり、矯正によって歯の傾きが変わったのでは?とも思ったのです。
歯科矯正で奥歯を後方移動について
鏡を見ていて奥歯が後方へ移動したように思ったのですが、本当に後方に動いているのかはよく分かりませんでした。あごが動いているなぁと感じた事も無いですしね。
それで悩んでいても仕方が無いと思い、調整時に先生に聞いてみました。
ずばり「奥歯が後方に移動していませんか?(奥歯の側面が少し見えて気になったので)奥歯だけ歯の列から離れてませんか?」と。
すると先生からは「内側にあった歯(5番です)が外へ移動する際に、両脇の歯を押しのける形で歯列に入ってきているので、奥歯が動いてしまう可能性があります。」との返事を頂きました。
歯のイラストを見ると少し分かりやすいと思います。
真ん中の黄色のラインにかかっている歯の1つ上側の歯(5番)です。
矯正前のイラストで1つだけ歯の内側に生えている歯があります。
ですが約1年程経つと(右側のイラストです)、他の歯と一緒に並んでいるように見えます。
この歯が行列に横入りする感じで、他の歯を押しのけて入ったのでしょう。
両脇の歯を押し出す力が加わったと考えれられます。
そ れとは別に「奥歯はまだ装置を付けていないので、(奥歯だけ)他の歯の列とズレてしまう時期が有ります。」とも付け加えて教えて下さいました。
最後に
という事で後方へ移動しないと思っていた下あごの奥番ですが、後方へ移動している可能性がとても高いというお話しでした。どうやら親知らずで押し出されたと思われる歯列が、本来の正しい位置へ戻りつつあるという事らしいです。
コメント